business-succession事業承継

■医科歯科M&A・事業承継人事労務サポート

　親子間承継やM&Aの際、人事労務の整備も必要あるにもかかわらず、後手に回る傾向があります。
しかし実際には、従業員を承継する場合であっても、そうでない場合でも法的に安全に準備を進めていかなければ、人事トラブルが発生します。
その結果、訴訟リスクや金銭的リスクが生じることになり、その後の安定的な経営に大きな影を作ることになります。
これらの経営リスクを排除するために、私たち社会保険労務士法人アミック人事サポートでは、人事労務に関する専門家が計画的な労務整備をご支援し、スムーズな事業承継・M&Aのために必要な複数のサービスをご提供しております。

■従業員は承継元には何も言わず、承継先に権利の主張をしてくるもの

　残業代が払われていなかった。年次有給休暇を取りたい。退職金がいくらもらえるのか知りたい―。
長年雇用されていた承継元の事業主に雇用されていた時はサービス残業もいとわず、文句も言わず、ただ従順に従っていたスタッフも、承継の際や承継先に対してはびっくりするほど権利を主張してきます。そればかりか「前はこうだった」と承継元のやり方を押し通そうとして、承継先の意向を組もうとしません。最初からこの人間関係では経営が安定するはずもなく、最悪従業員全員辞めさせたくなるようなことも起きます。
また、未払い賃金は5年（当面の間3年）の請求が可能であり、労基署や労働組合、弁護士を介して請求される事例が多く存在します。加えて、退職金は高額な負債となるケースもあります。これら不要な賃金トラブルなどの存在の有無を確認し、対策することでリスクを減らし、ストレスなく承継を行うことが可能になります。

■スタッフの質が悪いと患者数減につながり、患者数減は承継・M&Aに影響する

　医科歯科では、看護師や歯科衛生士などの有資格者は確保が難しいため、そのまま継続して雇用することが多いです。しかし、長年勤めあげた「癖」が対応に影響し、以前であれば「親しみがある」ともとれた行動言動が、承継後は「馴れ馴れしい」と感じられ患者満足度が下がることがあります。患者満足度が下がった状態での承継はその後の経営に影響が出るため、指導を行い正していかなければなりません。また、そのような態度のスタッフは、開業医相手にも敬語が使えない、自分の都合ばかり主張してくるなどの影響が生じることがあります。
親子間であっても第3者であっても、患者満足度が下がり、患者数が下がった状態での承継は望みません。M&Aであるならば、スタッフの質の向上をすることによって、売却時の価値を上げることも可能と言えます。弊社では、患者満足度向上につながるための労務管理方法についてご提案させて頂きます。

■事業承継・M&Aに関するご提案・サポート内容

1.事業承継サポート
2.働き方改革対応サポート
3.リスク診断
4.承継後の就業規則作成
5.スタッフ教育
6.人事評価制度の構築
7.院内ルールハンドブックの作成

■サポート内容詳細

1.事業承継サポート
承継前の労務管理対策、承継を円滑に進めるための承継時の雇用契約や社会保険や雇用保険などのスムーズな切り替えなど、事業承継全般についてご支援を行います。
2.働き方改革サポート
承継前は、働き方改革に対応していない制度の場合が多く存在します。年休の取得義務化、年休管理簿、同一労働同一賃金など医療機関独特の規律を他の診療所の成功例をもとに必要な働き方改革対策サポートを行います。
3.リスク診断
残業代の不払いや、15分未満の残業代カットなどで発生する未払い賃金問題、その他高額になる退職金などの対策の他、承継前に整備されていなかった労務管理の文書化を行い、「言った言わない」にならないように労務管理の穴を見つけ出し、対策を行います。
4.承継後の就業規則作成（スタッフハンドブックの作成）
服務規律は医療機関独特の規律が存在します。特に承継後は新たなルールが必要にもかかわらず、古い就業規則の存在や全く作っていなかったことから生じる権利の主張トラブルが目立ちます。他の診療所の成功例をもとに必要な就業規則の作成と説明会などのサポートを行います。
優しくわかりやすい文体でのスタッフハンドブックの作成についてのサポートもございます。
5.スタッフ教育
各種スタッフ教育も行っています。詳しくは弊社までお問い合わせください。
6.人事評価制度の構築
終身雇用の時代は終わりました。長く勤めれば高い給与がもらえるという慣例を作り出している体制を無くし、診療所に貢献した人が昇給する仕組みを整備するためには、人事評価制度の構築が必要になります。事業承継後の理念を浸透させるため、モチベーション高くスタッフが業務を遂行するため、チームワーク向上のため必要な制度構築のサポートをいたします。